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とよなが動物病院長_豊永 眞弥先生に歯周病の危険性
デンタルケアの重要性に関してお話を伺いました。

歯周病の放置はとても危険です。

インタビュアー(以後イ)_今回はワンちゃんの歯に関する事で色々お話をお聞かせ頂ければと思っております。まず歯磨きは人間も重要で、怠ると口臭や歯周病の原因につながります。歯磨きをしているワンちゃんとそうでないワンちゃんの違いはどういった部分になりますでしょうか?
豊永獣医師(以後豊)_歯磨きをしていないワンちゃんですが、歯石の沈着<付着>が重度になり、口臭がひどくなってきます。口臭に気づいて歯磨きをしようとする飼い主の方もおられますが、やはり日頃のケアは重要で、特に小型犬はアゴが小さかったり鼻が短かったりで歯垢がつきやすく、歯石も多く歯周病の原因が出来やすくもあります。
(イ)_歯周病を放置することでワンちゃんに及ぼす影響はありますでしょうか?
(豊)_一般的には3日くらいで歯垢がたまり歯石になり、時間と共に口臭や悪化すれば内蔵疾患につながります。特に歯石の菌になるものは食事と共に食べているので、放置すると体内に回っていきます。体内に菌が回ると、腎臓や心臓の方に至る可能性も出てきます。最近では脳や肺にも菌が見つかっているケースもあります。また、歯を支える歯槽骨<しそうこつ>や鼻の粘膜にも影響が出て、くしゃみや鼻水、炎症がおきたりします。やはり歯周病を放置することはリスクがどんどん高まっていきますね。

(イ)_これだけのリスクがあるということは寿命にも関わってくる問題にも思えます。
(豊)_そうですね。心臓や肺に影響が出てくる可能性があります。
(イ)_室内で歯周病の犬が人と触れ合うことでもたらす影響は何でしょうか?
 ※特に子供とお年寄りなど
(豊)_口内にはたくさんの細菌があります。人と違いワンちゃんは違う菌が存在して家族とワンちゃんとのスキンシップが過度になってくると、細菌感染のリスクが非常に高まります。よくあるのが、口付近のペロペロとしたスキンシップや同じお箸で食事をするといった事は人の歯周病を悪化する原因にもなりま
すし、アメリカで感染したお子さんが身体の悪化で手足を失うといったケースも実際にありました。こういった事を少しでも緩和していくためにデンタルケアはマメにやるにこした事はないと思います。

無理をせず少しずつ、未来へのデンタルケアを

(イ)_ではデンタルケア、歯磨きをちゃんとやった事がない家族はどのように歯磨き習慣をつけていけば良いでしょうか?いわゆる歯磨きのコツを教えてください。
(豊)_まずはワンちゃんに歯磨きを嫌だと思われない事が一番ですね。毎日しないといけないといった人と同じ感覚でやってしますと飼い主の方も必死になり、ワンちゃんも嫌がっていきます。仮に毎日やるとしても、楽しい「出来事」と思ってもらうようにしてもらわないといけないかと思います。始めは全部磨くより、「手前」「右」「左」など日によって分けて少しずつ慣れてもらう事が大事かと思います。

「楽しい」という部分では歯磨きのあとにと思うかもですが、お菓子などのご褒美を歯磨きの後に与えても楽しんで歯磨きに慣れてくれるかと思います。毎日が難しい場合は日にちや時間の間隔を調整して嫌がらない程度にコンパクトにしてあげてください。
(イ)_歯磨き習慣をつけていく際に歯ブラシは重要な要素かと思いますが如何でしょうか?
(豊)_そうですね。その意味ではMIGAKENNDE<ミガケンデ>は効果的な歯ブラシかと思います。具体的には従来のナイロンと違い天然毛なので先が柔らかく、歯ブラシが歯周ポケットに入りやすく、歯肉にも歯茎にも優しいので、ワンちゃんに苦痛とストレスを与えにくい歯ブラシとなっています。歯ブラシ習慣をつけやすい歯ブラシかと思います。歯ブラシ習慣をつけることにより、多くのワンちゃんとご家族が1日でも長く健康で幸せな生活を送ってもらう事が私の願いでもあります。
(イ)_ありがとうございました。

※取材・撮影協力_とよなが動物病院